greenbottleblue’s blog

長文は苦手です。

伝わらない感想文『新訳走れメロス(森見登美彦)』

普通に、新訳かと思って買ったこの本。
もしくは現代語訳。

全然違った。
森見登美彦の作品を読んだことがあれば、とてもお馴染みな感じ。
ジャンルは、乙女や四畳半と同じ。
まぁ、くだらないくだらない。

短編集だけど、全部の話が繋がってる。
ある意味、登場人物が同じというか。
京都が詳しい人なら、もっと楽しめるんだろうなぁ。

五篇のうち、『桜の森の満開の下』がお気に入り。
原作を読んだことがないから、これも良いキッカケ。

伝わらない感想文『おんなのるつぼ(群ようこ)』

古本屋で、何となく私に足りないモノを見つけた感じ。

おんなのるつぼ (新潮文庫)

おんなのるつぼ (新潮文庫)

途中まで、著者は林真理子さんだと思ってた。
まぁ、年齢も近いし、万年ダイエットと戦ってる様子は同じだしねぇ(笑)。

イマドキの、若かったり若くなかったりする女性を心配してる話。
かといって、『女性は女性らしく』っていうんじゃなくて。
浴衣からパンツ透けて見えてるよとか、生地が薄くなったパジャマから胸が透けて見えてるよとか。
人としてどうよ?の女性だけを取り上げた話。

人のふり見て我がふり直せ的な、反面教師的な。
もう私も若くないから、怖いものなんて無いおばさんにならないように気を付けよう。

伝わらない感想文『ちょんまげぷりん(荒木源)』

古本市で、男子大学生に猛プッシュされた。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

正直、説明の多い文章は苦手というか。
詳細諸々は、読み手の想像力にまかせてほしいというか。
イチイチ説明をするから、途中読むのが面倒になった(笑)。

まぁ、それは置いといて。

侍が平成にタイムスリップした話。
女はうち向きのこと、男は勤めで稼ぐのが決まりって時代の人からは、シングルマザーの役割をどう見たんだろう。
柔軟な思考の侍だったから、パティシエになれたんだろうなぁ。

できることをしない夫、専業主婦なのに家事を手抜きする妻。
どちらも許せなくて、人気者になった侍兼パティシエ。

何事にも打ち込める、認められる。
生き甲斐って大事だよね。

そういえば、稼ぎに稼ぎまくったお金は、どうなったんだろう。

伝わらない感想文『祈りの幕が下りる時(東野圭吾)』

映画になってるって知らなかった。


新参者のドラマを観てから、加賀恭一郎シリーズを全部読んでる。
映画の番宣で、シリーズ最後って言ってたけど、本当なんだろうか?



加賀恭一郎の母親の謎が解ける本。
私には、彼の母親のことがわかったって何てこと無いけど、やっぱり当人は知りたかったんだろうなぁ。
でもどうして、彼の母親は、夫のことを話さなかったんだろう。
それとも、綿部が伝えなかっただけなんだろうか。

彼の母親のことを想いながら読んだら、謎解きがおもしろくなくなる。
気持ちがぶれないように、あの父娘に向けて。

ずっと身を隠して生きていくのは、疲れちゃうよねぇ。
殺人を犯して逃げ続けるのも、やっぱり疲れちゃうよねぇ。
死ぬのも捕まるのも、あの父娘にはハッピーエンドなのかもしれないって思った。



読んでる途中で、テレビの中から阿部寛が番宣なんかするから。
本の中の加賀恭一郎が、全部阿部寛になってしまったじゃないか。

年末まであと何日か把握してない。

今週のお題「今年中にやっておきたいこと」


もうね、気持ちを整えればできることしかない。
布団乾燥機とドライヤーを買う。
そんな簡単なこと。
高額なモノじゃないし、買えるだけのお金もあるのに、何故かできない。
お店に行っても、急にお金を遣うのがもったいなくなる。
ドライヤーは、コードがスゴく熱くなるから、マジで買い換えの時期。
よし、今度の週末に買うぞ。

大掃除は暖かくなってから。

伝わらない感想文『ジョゼと虎と魚たち(田辺聖子)』

タイトルはよく聞くのに、どんな話か知らなかった。
映画にもなったんだっけ?

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

読んでみたら、短編集だった。
どの話も、湿度と粘度を感じる男女関係。
経験したこともないくせに、「あぁ、わかる」「そうそう、男って子どもよね」「私もこんな姉御肌になりたいワ」とか独り言。

『荷造りはもうすませて』みたいな家庭は、今後のスタンダードになりそうだなぁって思ってみたり。

こんな自立した女性ばかりの世の中じゃないし、駄々っ子な男性ばかりじゃない。
それでも、知らないところで身内が陥ってそうなこの男女関係を、じっとりと脳内に感じた。
いつの時代でも、この湿度と粘度は続いていくんだろうなぁ。

伝わらない感想文『どこかの事件(星新一)』

星新一のショート・ショートって、登場人物に名前がないから、覚えるのが苦手な私には助かる。
全部じゃないけど、大体『青年』『男』だったり。

どこかの事件 (新潮文庫)

どこかの事件 (新潮文庫)

連想ゲームみたいな短編で、あぁ、今回もオチは寂しいなぁって思う。
星新一の小説は、ハッピーエンドがあるんだろうか。
悪魔より天使を選んでも、幸せになるとは限らない。
命の替玉は、いろんな方法で現れる。
絶世の美女は、彼氏にだけ見えない。
気を緩めれば、死体が出てくる。

それでも、身近な日常にあるかもしれないと思わせる何かがあるし、過去や未来に起きた実話のような気がする。
きっとそれは、登場人物が名無しの権兵衛だからこそ、私の隣にいるような気がするのかもしれない。