伝わらない感想文『旅行者の朝食(米原万里)』
グルメ系の話は、あまり好きじゃないんだけど、彼女のエッセイなら別。
- 作者: 米原万里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: Kindle版
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蘊蓄とウワサの検証に、全力投球な著者。
文献を探して探して、何冊も読み込んで、ちゃんと答えを見つける。
このスッキリ感は、癖になる(笑)。
ジャガイモや蕪の歴史に驚いたり。
著者の食いしん坊ぶりに、天晴れって思ったり。
ちびくろサンボと桃太郎の話は、なるほどって思ったし、見方が変わった。
何よりも、ハルヴァにかける情熱が尋常じゃない。
それっぽいレシピ集を見つけては、試してみたけど、どれも違う。
(正直、レシピが書いてあるところは、すっ飛ばして読んだ…)
著者を魅了した、このハルヴァを食べてみたい。
いろんな逸話や小咄が集まって、いろんな思い出話と共に紹介されてたけど、著者が言いたかったのはきっとこれ。
世界平和のため、世界全人類が美食家になりますように。