伝わらない感想文『ジョゼと虎と魚たち(田辺聖子)』
タイトルはよく聞くのに、どんな話か知らなかった。
映画にもなったんだっけ?
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 1987/01/01
- メディア: 文庫
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読んでみたら、短編集だった。
どの話も、湿度と粘度を感じる男女関係。
経験したこともないくせに、「あぁ、わかる」「そうそう、男って子どもよね」「私もこんな姉御肌になりたいワ」とか独り言。
『荷造りはもうすませて』みたいな家庭は、今後のスタンダードになりそうだなぁって思ってみたり。
こんな自立した女性ばかりの世の中じゃないし、駄々っ子な男性ばかりじゃない。
それでも、知らないところで身内が陥ってそうなこの男女関係を、じっとりと脳内に感じた。
いつの時代でも、この湿度と粘度は続いていくんだろうなぁ。